一言で「入れ歯」といっても様々な種類の入れ歯が存在します。患者さまのお口の中の状態や、残存歯の有無によっても適応する入れ歯が異なったりします。また保険診療で作製できる入れ歯と、自費診療で作製できる入れ歯も異なるため、それを含めて詳しくご紹介して参りたいと思います。入れ歯を作製する際には、ぜひ参考にしてみてください。
保険診療で作製できる入れ歯
▼レジン床・・・一般的な入れ歯、歯科用プラスチック床
▼金属クラスプ・・・クラスプと呼ばれる金属の引っ掛けがある部分入れ歯
自費診療で作製できる入れ歯
▼コンフォート床
レジン床よりも柔らかく、クッション性の高いコンフォートと呼ばれる生体用シリコーン床の入れ歯です。
▼金属床
床が薄くなるため違和感が少なく、食事の温度を感じやすい入れ歯です。
・ゴールドプラチナ(金合金・白金加金)
・チタン(純チタン・チタン合金)
・コバルトクロム(コバルトクロム合金)
▼マグネットデンチヤー
歯根に金属を埋め込み、磁石を装着した入れ歯と吸着させ固定する入れ歯です。
▼テレスコープデンチャー
歯を削り、金属の内冠をかぶせ、その上から更に、義歯を装着します。更にテレスコープデンチャーは以下3種類に分類されます。
・リーゲルテレスコープ・・・・留め金で固定するタイプ
・レジリエンツテレスコープ・・・残存歯4本以内に適応されるタイプ
・コーヌステレスコープ・・・内冠と外冠をはめ込むタイプ
▼ノンクラスプデンチヤー
金属のバネである、クラスプがない部分入れ歯です。
以上今回は、入れ歯の種類を詳しくご紹介して参りました。入れ歯の種類は保険診療で作製するか、自費診療で作製するかで大きく選択肢がかわるため、それぞれの特徴を把握した上で入れ歯を作製しましょう。