「上の入れ歯が落ちないか心配」「時々、入れ歯が落ちそうになる」そんな声が患者さまより、聞こえてくることがあります。上の入れ歯は下の入れ歯とは異なり、お口の中で落ちないように固定しなくてはなりません。特に総入れ歯の場合は、クラスプと呼ばれる金属のバネを掛ける歯がないため、外れやすいこともあります。そこで今回は、上あごにつける入れ歯が落ちないようにするには、どのような入れ歯が最適なのか、詳しくご紹介してまいりましょう。

 

なぜ入れ歯が落ちるの？

冒頭でご紹介したように、上あごにつける入れ歯は落ちやすく、全ての歯を失った際に適応される総入れ歯に関しては、顎堤と呼ばれる歯を支える土台に入れ歯を吸着させることでお口の中で維持しています。

 

しかし、顎堤の高さが足りなかったり、歯肉の状態が悪かったりすると、外れてしまうこともしばしあります。

 

また、咬み合わせに不具合があった場合にも、入れ歯が落ちやすくなる傾向にあります。入れ歯は人工歯が連なって並んでいるため、咬み合わせがたった一カ所合わないだけでも、バランスを崩し、顎堤と入れ歯の隙間に空気が入り、簡単に落ちてしまいます。

 

入れ歯を落ちないようにするには？

入れ歯を落ちないようにするためには、咬み合わせの調整を納得いくまでおこなってください。入れ歯の調整は何度も医院へ足を運ばなければならず、億劫に感じる人も少なくありませんが、自身にあった入れ歯を手にいれるために定期的に受診して、咬み合わせの調整をおこないましょう。

 

以上今回は、上あごにつける入れ歯が落ちないようにするにはどうすればいいのか、なぜ、入れ歯は落ちてしまうのか、詳しくご紹介しました。入れ歯のことでお悩みの際には、お気軽にご相談ください。